スーパーマーケットでよく見かける「つるむらさき」ですが、実はこの野菜には毒性に関する気になる事実があるのをご存知でしょうか?
その真相や、どんな食べ方が美味しいのかについて以下で詳しくご紹介します。
- つるむらさきとはどのような野菜なのか
- 実際に毒性はあるのか
- 旬の時期とは
- おすすめの調理法
つるむらさきの基本情報
「つるむらさき」を見たことがある方は多いでしょうが、その特徴や性質を詳しく知る人は少ないかもしれません。
ここでは、このユニークな野菜である「つるむらさき」の特性や、毒性の有無について掘り下げます。
つるむらさきの特徴と栄養価
つるむらさきは東南アジアが原産で、紫色と緑色の品種が存在します。元々は紫色の実が染料として使われていた歴史がありますが、2000年以上も前から食用としても利用されています。
主に葉や茎が食され、アオイ科の植物に似たぬめりが特徴です。味はほうれん草に似ているものの、土っぽい香りがすると感じる人もいます。 マラバルほうれん草とも呼ばれるこの野菜は、栄養価が高く、夏に食欲が落ちる時に重宝されます。
ほうれん草の約3倍のカルシウムと同量のビタミンCを含んでおり
風邪予防や皮膚の健康、がん予防、骨や歯の強化
に役立ちます。
また、胃壁を保護し免疫力を高めるムチンも含まれています。
つるむらさきの安全性について
「つるむらさき」自体には毒性はありませんが、似た植物であるモロヘイヤの種子や茎には「ストロファジン」という毒素が含まれており、誤って摂取するとめまいや吐き気を引き起こす可能性があります。
また、つるむらさきにはシュウ酸が含まれており、過剰摂取すると尿路結石を引き起こす可能性がありますが、適量なら問題はありません。
つるむらさきがまずい|おいしく食べるコツ
ここでは
つるむらさきをより美味しく楽しむためのコツ、最適な季節、苦味を減らす処理方法
について紹介します。
つるむらさきの旬
つるむらさきは3月~11月にかけて収穫されますが、6月~8月の暑く湿気の多い期間が最も美味しい時期です。この時期には、その独特の風味を最大限に楽しむことができます。
つるむらさきの調理法
つるむらさきは生で食べることもできますが、茹でることで滑らかな食感が楽しめより美味しくなります。
含まれるシュウ酸によって発生するアクを取るため、茹でるか炒めることがおすすめです。
調理手順は以下の通りです。
- つるむらさきの葉と茎を分ける
- 熱湯に塩を加え、茎を先に茹で始める
- 茎を10秒茹でた後、葉を加えてさらに20秒茹でる(茎は合計で30秒)
- 軽く茹でた後、水切りをして水分をしっかりと取る
- 冷めたら、余分な水分を絞り、食べやすいサイズに切る
つるむらさきを活用したレシピ
みそ汁の具として
アク抜きした「つるむらさき」はみそ汁の具としても最適です。
柔らかくなり過ぎないようにみそ汁が完成した後に加えると良いでしょう。
さわやかな味わいの天ぷら
お浸しで食べることが多い「つるむらさき」ですが、天ぷらにすると一味違った美味しさが楽しめます。
少しの苦みがカリカリの衣と相性抜群で、新しい食感を楽しめます。
総括
この記事では、栄養豊富な「つるむらさき」について詳しく解説しました。
- モロヘイヤに似たぬめりが特徴で、毒性はありませんが過剰摂取には注意が必要です
- 年間を通して手に入りますが、6月~8月が旬です
- おすすめの調理法には、みそ汁の具や天ぷらがあります
ほうれん草を超える栄養価を持つつるむらさきは今が旬の時期ですので、スーパーで見かけたらぜひ試してみてください。